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Re:Re:Re:デジタルカメラの高画素化はどこまで進むのか? D二桁三桁 2009/04/05(Sun) 23:56 No:55009 ID:50d5c80f20acc02
カメラ:1
どうもご無沙汰しております。
一つ気になった点があるので、書かせてもらいます。
Miuraさんの計算はデジタルカメラのセンサーの色情報及び輝度情報の補完に
よって求められる情報量と言う意味では正しいと思いますが、画像を形成す
る上での絶対解像度においては、光学上の角分解能も加味しなければ最終的
な解像度というか解像感には繋がらないと思います。よく小絞りによる回折
ボケはこの角分解能の問題です。
銀塩カラーフィルムの画素数換算値ですが、これは何処に基準を求めるかで
かなり異なります。銀塩の場合、フィルム上の粒子の大きさは一定ではあり
ません。一定でないから最小部分を取れば、ベイヤー2400万画素でもまだま
だ足りないいえるし、最大のところを取ればベイヤー600万画素でもセミ版に
迫るとも言えます。実際プリントしてみると粒子の大きい部分の粒状感が視
覚的解像感を損なうので、ハイライトとシャドウのラチチュードが遥かに勝
っているセミ版でも、この粒状感で視覚的な解像感を損なうので、600万画素
とはいえ画素の大きさがピタリと揃っているAPS-C 600万画素の方がプリント
した場合の視覚的解像感は高くなるものです。このスレで職業写真家の方が
ベイヤー600万画素で銀塩セミ版に追い付いているというのは、視覚的には至
極当然と思います。
それから、実際に実用的にカメラを使う場合、APS-Cとフルサイズのデジタル
一眼が現時点で組み合わせられるレンズの焦点距離の幅が大きいのですが、
そうなると高画素化による画素ピッチの極小化は回折ボケの問題を呼び起こ
します。元々被写界深度が深いコンデジならば、絞りは実質的に固定で内部
でNDフィルターで調整している状態でもいいでしょうが、絞りによる被写界
深度による調整がかなり自由に出来る一眼レフではそれでは困ります。また、
外付けストロボとの組合わせでも、モノブロックやジェネレータタイプのス
タジオストロボとの組み合わせも考えると絞っても簡単に回折ボケが発生し
ないことは重要です。回折ボケは角分解能の問題ですから、補完を考慮した
実質値ではなく、センサー上の画素の物理的なピッチが問題となります。
以前にもコメントしたと思いますが、銀塩の場合も小絞りの回折ボケはある
のですが、銀塩はフィルムの同一の乳剤面の銀粒子の大きさは光の当たり具
合でサイズにばらつきがあるので、急に表れないので目立ちにくいのですが、
フジのミニコピーHRIIとかコダックのテクニカルパンの様に中間階調が殆ど
でないように作られたフィルムは、粒子のサイズがかなり揃ってます。これ
らのフィルムに長軟調現像処理をした場合なんか、銀塩でもF16以上に絞ると
回折ボケが始まるのがわかりました。でも、銀塩のこういったフィルムはデー
ライトの感度はISO8〜16と恐ろしく低く、超軟調現像をした場合はISO2程度
なので、F16相当の絞りが必要になることは殆どありませんが、デジタルの場
合画素ピッチがこれらの銀塩フィルムの粒子サイズに迫る物でも感度はISO
100以上あります。だから、単純にベイヤーのままで画素数を上げると今ある
交換レンズは絞ってもF8までとかF6.3までとかということにもなりえます。
従って、画素をあげるならば三層センサーでやってもらいたいものです。
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