デジカメのラチチュード Takapapa 2003/06/22(Sun) 18:15 No:44395 ID:PtCPsLQc
同時に観察することのできる最明部と最暗部の幅を「ラチチュード」と言うのだそうですが、
そのラチュードは、人間の眼を10とすると、銀塩フィルムで5程度、
デジカメのCCDは2〜3程度しかないのだそうですね。
私は、最近お祭りのお神輿を撮影しているのですが、お神輿の屋根の下の胴に露出を合わせると、
屋根の上の金具や空ががしろ飛びしてしまったり、また逆にきらきら光る金具に露出を合わせると
担ぎ手の表情などが暗く写ってしまいます。
やはりこの手の被写体は、まだまだ銀塩で撮った方がいいのでしょうか?
デジカメのCCDのラチチュードは、まだまだ発展途上で銀塩には追いつかないのでしょうか。
初心者の質問ですがなにとぞ宜しくお願いします。
Re: デジカメのラチチュード 25no12 2003/06/22(Sun) 19:31 No:44396 ID:kEysdZj.
D100のラチチュードはとても狭く感じますよね。
銀塩ではポジとネガでだいぶ差があると思いますが、雑誌などの記事を読んだ記憶ではポジよりも少し狭いくらいなのだったと思います。もっとも私はフィルムの経験は無いのでその「差」を実感することは無いのですが。

ラチチュードが広過ぎる場合ですが、構図を変えたり、ハイライトかシャドー部のどちらかをあきらめるのが正解だと思います。ポジフィルムで撮る人もそうしているものだと聞いたことがあります。
ところで、ラチチュードが狭いことは、裏を返せば階調表現がきめ細かということにもなるし、意図的な作品表現もできるので、必ずしも欠点とはいえないようです(私は素人なので勘違いもあるかもしれないです)。

それでもどうしてもという場合ですが、白飛びだけしないように大幅にアンダーで撮っておいて、後でトーンカーブをぐいっとあげる手があります。やりすぎれば色合いとかぱっとしなかったり、ざらついた感じになったりしますが、ある程度は許容できるものかなと思います。
もう一つは、白飛びしてしまった画像の救済法として、フォトショップのコピースタンプツールを使う手もあります。まわりの白飛びしていない部分を「上手い具合に」白飛びしてしまったところにぺたぺたと貼り付けます。自然な感じに仕上げるのは難しいですけど・・・。

その他の工夫としては、コントラストLOWで撮る、コントラストを下げるフィルターをつけるなどの方法があると思います。ただ、私自身はやっていないです。

画像は、胸の一部分が汚く白飛びしてしまったものをコピースタンプで修正したものです。参考までに。
Re: デジカメのラチチュード 25no12 2003/06/22(Sun) 19:33 No:44397 ID:kEysdZj.
 >>44396
同じ画像の補正前のものです。
Re: デジカメのラチチュード 25no12 2003/06/22(Sun) 19:42 No:44398 ID:kEysdZj.
 >>44396
もう一例、どアンダーで撮っておいて、あとで露出補正・トーンカーブで修正したものです。
露出補正で1段、トーンカーブも思いっきりあげてます(1〜2段分くらい?)。

どの程度まで許容できるかは人それぞれ、露出失敗しにくく安全なのはネガフィルムだと思います(それでも限界はあるのでしょうけど)。

ちなみにどちらもコントラストはオート、RAWで撮ってます。ご参考になれば幸いです。
Re: デジカメのラチチュード fuka 2003/06/22(Sun) 21:43 No:44400 ID:5Q2fBjOQ
こんばんわ、私も結構撮ります。

> 私は、最近お祭りのお神輿を撮影しているのですが、お神輿の屋根の下の胴に露出を合わせると、
> 屋根の上の金具や空ががしろ飛びしてしまったり、また逆にきらきら光る金具に露出を合わせると
> 担ぎ手の表情などが暗く写ってしまいます。
 
この場合はどちらかを切るしかないですね、もしくはRawでとって二枚の画像を作って
合成するとか、私の場合は白とびはみにくいので、鳳凰や玉を生かして人物をアンダー目にしちゃうかも、(時と場合によりますが)
ただ、基本的に私は胴に露出は合わせません、形が分かるなら人物、飾りを優先します。

> やはりこの手の被写体は、まだまだ銀塩で撮った方がいいのでしょうか?
 
 好みの問題だと思いますが、リバーサルなら結果同じだし、ネガならまま安心ではありますが結局飛び具合がゆるく見えるだけなので難しいところです。
趣味でデジで撮るのであれば、
   1.神輿の渡御の行程で比較的光線がフラットなところで撮る。
   1.そうでないところだけネガで撮る。
   1.神輿が金箔貼りしてなければストロボを炊く
   1.主題を絞る。全てを撮らない。

 最終的には一瞬一瞬の光線加減をよんで撮ることしかないのでは。
ハッキリ言って神輿は難しく、奥が深いです。ただ言えるのは影も表現だと思います。
とりとめもなくすいません。
Re: デジカメのラチチュード Takapapa 2003/06/22(Sun) 22:07 No:44401 ID:PtCPsLQc
 >>44400
25no12さん、fukaさん、
早速のご回答ありがとうございます。

私は昨年までは銀塩で撮っていたのですが、
今年からD100ユーザーになり、デジカメはほとんど初心者です。
ですが、昨年の銀塩で撮った神輿の写真と、今年のD100で撮った写真は
明らかに差があります。銀塩の方が神輿の暗い部分や装飾のきらきらした部分の
ラチュチュードの幅が広く、そのため銀塩の方がうまく取れているという感があります。
なるべく町の景色も入れたいので、風景・神輿・かつぐ人々を同時に撮るのは難しいですね。

ですので私は解像度よりデジカメのラチチュードの方を今後もっと広く(深く)なって欲しいと念願しています。
Re: デジカメのラチチュード たーぼう 2003/06/23(Mon) 11:23 No:44403 ID:GuVIDnwM
 >>44401
Takapapaさんはじめまして
私はフィルム歴ン十年 昨年秋からのデジカメユーザーです。

>銀塩の方が神輿の暗い部分や装飾のきらきらした部分の
> ラチュチュードの幅が広く、そのため銀塩の方がうまく取れているという感があります。

私も実際フィルムのほうが階調が豊かに見えます。特にコントラストの強い被写体の場合はデジ一眼では限界があることが最近身にしみて感じるようになってきました。
私の場合被写体は違えど、同じように苦労しています。舞台撮影では白塗りの顔に露出を合わすと、濃い色の衣装だとつぶれてしまいますし、衣装を引き立たせると顔はオバQになってしまいます。当然フィルムでも同じ傾向にありますが、デジと比べると階調は豊かなようです。
ただデジタルの傾向として 暗部側には多少のゆとりがあるようなのでアンダー気味に撮影して白とびを防ぎ、後のレタッチで補正をかけています。adobe PHOTO SHOP等お持ちであれば暗部の覆い焼きツールでバランスをとっています。

これからの時期 真夏の炎天下での撮影はコントラストが強すぎて少々心配です。
皆さんの対処方法などお聞きしたいです。

> ですので私は解像度よりデジカメのラチチュードの方を今後もっと広く(深く)なって欲しいと念願しています。

賛同いたします。
画素数の向上や、CCDサイズのフルサイズ化の前に 階調表現の向上に努めていただきたいですね。