デジのラティチュード デ爺 2003/06/22(Sun) 22:17 No:44402 ID:b5aMJUaA
25no12さん、初めまして。

> ところで、ラチチュードが狭いことは、裏を返せば階調表現がきめ細かということ
  にもなるし、意図的な作品表現もできるので、必ずしも欠点とはいえないようです

ラチチュードが狭いこと=階調表現が豊か ではなく、階調表現が難しいことだと言えるのではないでしょうか?

どうやっても紙に表現できる濃さの幅は(白から黒まで)ガンマ1.8が限界ですので、デジカメのラティチュードとほぼ同じです。上手にこの幅に合わせて撮影できれば(レタッチも含めて)フィルムで撮ったのと差は無い筈です。

ただ、フィルムはもう少し広いので、広い中から1.8の範囲でプリントできるので易しいといえるでしょう。
例えばポジフィルムは4.0位までの幅がありますので、透過光で見るととても階調豊かで綺麗ですが、やはり印刷物にすると1.8の範囲でしか表現出来ません。

ネガフィルムは露出オーバー側に強く(ネガが濃くなるだけ)、逆にデジはオーバーに弱い点(簡単に白トビする)に注意すれば最終的に紙に表現できる濃淡差は殆ど同じです。

フィルムをやっていた人は安全を見てついオーバー目に撮る事に慣れているので、デジを使い始めると白トビに泣かされるようです。
この辺がデジ撮影のコツなのだと思います。

もっと詳しい方の解説をお願いします。
Re: デジのラティチュード 25no12 2003/06/23(Mon) 14:37 No:44404 ID:kEysdZj.
デ爺さん、こんにちは。
No.4395のスレでも申し上げているとおり私は素人ですので、間違っている可能性は大です。

単純に、被写体の明暗の幅が狭くなって、モニターやプリントで表現(出力)できる明暗の範囲が同じならば、狭い範囲を拡大して表現していることになるので微妙な明暗の差が強調されることになるのかなと思ってました。
実際には、明暗はリニアなものではなくて、シグモイドなどのカーブでしょうから(多分)、私が思ったとおりでないのかもしれません。

いずれにせよ、明暗のコントラストが強すぎるときは、D100だと簡単に白飛びして難しいですよね。詳しい方に分かりやすく教えてもらえれば幸いです。
Re: デジのラティチュード デ爺 2003/06/23(Mon) 15:09 No:44405 ID:b5aMJUaA
 >>44404
25no12さん、こんにちわ。

ハイライトの白トビはデジ独特の問題ですね。でもその反面アンダー側には強くて色も濁りません。 

D100のモニターで、ヒストグラムと白トビの反転表示はそのためにある機能ですから積極的に使いましょう。 これを上手く利用するのがコツでしょうね。

私もフィルムからの転向組ですので、つい白トビをやってしまいます。 
Re: デジのラティチュード ゼラチンシルバー 2003/06/24(Tue) 20:50 No:44409 ID:bTLOWsvo
 >>44405
> ハイライトの白トビはデジ独特の問題ですね。でもその反面アンダー側には強くて色も濁りません。 

便乗して、ちょっと質問です

デジカメはRGBが255/255/255で飛んでしまうとダメと言われますが、それを気にして
露出を切り詰めると、RGBが0/0/0でつぶれてしまう部分が多くなるって言うことはな
いんですか?
Re: デジのラティチュード デ爺 2003/06/24(Tue) 21:40 No:44410 ID:b5aMJUaA
 >>44409
> デジカメはRGBが255/255/255で飛んでしまうとダメと言われますが、それを気にして
> 露出を切り詰めると、RGBが0/0/0でつぶれてしまう部分が多くなるって言うことはな
> いんですか?

その通りです。

話題が変わりますが、自然界の明暗の差が10として、紙に表現できるのは(真っ白と真っ黒)2としましょう。
フィルムで表現できるのは3とすると、デジカメで表現できるのはそれよりも小さくて2(紙に表現できる明暗の差とほぼ同じ)なんですね。
ですから、デジカメで上手に取り込むと印刷(プリント)は満足できます。
フィルムはそれより広く取り込みますが、そのうちの2の幅でしか印刷できないので結果は同じです。

フィルムのほうが広いので楽です。でも、デジは撮ったその場でヒストグラムを確認できるので、この機能を使えばフィルムでは出来ない厳密な露出が可能になります。

要は、デジの特徴をフルに活かせればフィルムにはない利点を楽しめます。
露出に関してはフィルムと同じ感覚ではダメですね。 カメラの露出計もフィルムとは違ったプログラムが必要となります。 D100の画面が暗いといわれますが、デジの特性を踏まえたセッティングだと感心しています。

フィルムから転向した人はここで泣くんですね。。。(私も、、、、)

そういう特徴のフィルムを使っている、として使いこなすのが肝心。
何と言っても便利で安くて、早くて、、、画期的な「フィルム」ですから。
Re: デジのラティチュード デ爺 2003/06/24(Tue) 22:01 No:44411 ID:b5aMJUaA
 >>44410


> D100の画面が暗い → D100の画像が暗い  の間違いです。
Re: デジのラティチュード Taro 2003/06/25(Wed) 01:39 No:44413 ID:ISRHleuY
 >>44410
> > > ハイライトの白トビはデジ独特の問題ですね。でもその反面アンダー側には強くて色も濁りません。
> >
> > デジカメはRGBが255/255/255で飛んでしまうとダメと言われますが、それを気にして
> > 露出を切り詰めると、RGBが0/0/0でつぶれてしまう部分が多くなるって言うことはな
> > いんですか?
>
> その通りです。

あのぉ... 「アンダー側に強い」と「RGBが0/0/0でつぶれる」の関連を説明していただけませんか?

あと、便乗質問になりますが、RAWで撮れば12bit、JPEGだと8bitでの保存ですよね。
RAWの12bitというのは、JPEGの8bit(256段階)の諧調部分を12bitの4096段階に細かく保存
するのか、JPEGの256段階はそのままで、上下2bitずつダイナミックレンジを計4倍増や
して保存されるのどちらなんでしょうか?
Re: デジのラティチュード carmine 2003/06/25(Wed) 02:40 No:44414 ID:r2.F32qM
 >>44413
銀塩の経験が無い素人ですが・・・

> あのぉ... 「アンダー側に強い」と「RGBが0/0/0でつぶれる」の関連を説明していただけませんか?

デ爺さんは「アンダー側には強くて色も濁りません」とかかれたので、低輝度でも色相がかわらないからアンダーに強い、と表現されたのかな、と思ってみました。このあたりは各機種依存な気もしますが。

> あと、便乗質問になりますが、RAWで撮れば12bit、JPEGだと8bitでの保存ですよね。
> RAWの12bitというのは、JPEGの8bit(256段階)の諧調部分を12bitの4096段階に細かく保存
> するのか、JPEGの256段階はそのままで、上下2bitずつダイナミックレンジを計4倍増や
> して保存されるのどちらなんでしょうか?

RAW現像で試してみるとわかりますが、RAWでは下位4bit増えています。つまり、
JPEGでは0〜255ですが、RAWでは0+0/16〜255+15/16となります。で、アンダー側
は小数点以下4bitありますので、4ビット(4段?)の余裕がありますが、オーバー
側は255+0/16から255+15/16までしか余裕が無いので約1/8段の余裕しかない、
となると思います。
※理論上は、です。実際はリニアに変換していないでしょうし。
アンダー側の方がノイズが乗りやすいのでこのような設計なのでしょうが、
上位1bitくらいは保険で残せるように設定できたらいいのに、とか思ってしまい
ます。ノイズ低減が鍵ですね。
Re: デジのラティチュード デ爺 2003/06/25(Wed) 11:59 No:44416 ID:b5aMJUaA
 >>44414
”> > あのぉ... 「アンダー側に強い」と「RGBが0/0/0でつぶれる」の関連を説明していただけませんか?
>
> デ爺さんは「アンダー側には強くて色も濁りません」とかかれたので、低輝度でも色相がかわらないからアンダーに強い、と表現されたのかな、と思ってみました。

CARMINEさんのコメントの通りです。確かに機種により異なるでしょうね。

話は変わりますが、フィルムスキャナーを使って分かった事ですが、ポジのアンダーは救いがたいのですが、ネガの場合は案外いけるんです。 と言う事はシャドウ側にも十分情報があるのですがプリントするのは大変難しいんですね。(本当はポジのアンダー側にも情報があるんでしょうがこれを取り込めるスキャナーがないということかもしれません)。
どちらにしろスキャナーでデジタル化すると失敗写真が救える事があったりして面白いです。


また、RAWの階調は12ビットである件ですが、CCDの感度は一定の幅で変わらないはずですが、その範囲を256に分割するのと256*16=4,096に分割するのとの違いですから、シャドウ側のレベルを上げていっても(増感しても)階調が荒くなりにくいと言う事だと思います。 とは言え完全にリニアではないでしょうから、これも機種によって差があるんでしょうね。

どちらにしろ、白トビ(飽和)したデータは救いようがありませんから、この辺が露出のキーポイントなのでしょう。”
Re: デジのラティチュード ゼラチンシルバー 2003/06/25(Wed) 21:48 No:44419 ID:8pVyzLEA
 >>44416
黒ツブレ(逆飽和とでも言うべきか)したデータも救いようがないのでは?

話は変わりますが、紙の諧調再現性についても、銀塩フィルムで撮影して銀塩プリント
したものと、デジカメで撮影して銀塩プリントしたものを比較すると、現状ではフィル
ムからプリントしたものの方が諧調豊富に感じられます。シャープさはデジの方が上で
すが。
紙にプリントしてしまえば銀塩で撮影してもデジタルで撮影しても同じというのは、ち
ょっと疑問な気がします。紙がインクジェットプリントやオフセット印刷を示している
のなら実感としてわかりますが・・・

まぁ、適材適所ということで
Re: デジのラティチュード デ爺 2003/06/26(Thu) 01:31 No:44427 ID:b5aMJUaA
 >>44419
> 黒ツブレ(逆飽和とでも言うべきか)したデータも救いようがないのでは?

全くその通りです。

> 紙にプリントしてしまえば銀塩で撮影してもデジタルで撮影しても同じというのは、

そういう意味では無いんです。
紙の上に表現できる濃淡差はガンマ値で精々1.8位の幅しかないんです。
印画紙でもグラビア印刷でもこの範囲で表現しています。
このくらいの濃淡差はデジタルでも可能だという意味です。 (上手に出来るかとか難しさとかは横において置いて、、、) 
Re: デジのラティチュード ゼラチンシルバー 2003/06/26(Thu) 23:05 No:44431 ID:ZfEvnlwc
 >>44427
なるほどー、でも

> 紙の上に表現できる濃淡差はガンマ値で精々1.8位の幅しかないんです。
> 印画紙でもグラビア印刷でもこの範囲で表現しています。

これが実感として感じられないんですよ。
濃淡差の話をしているので、話を簡単にするため白黒で考えますと、同じ紙に形成
された画像でも

 バライタ紙>RC紙>印刷

の順に最大黒濃度が落ちていくように思えます。純粋なグラビア印刷は最近とんと
見かけなくなって、ちょっとわかりませんが・・・
いつも校正刷りとプリント原稿を見ながら「この黒の濃度を出せ」と言って印刷会
社とけんかしてます。


ところで、からんでいるわけではないので、念のため申し添えます^^
そろそろD100買おうかな
Re: デジのラティチュード デ爺 2003/06/26(Thu) 23:29 No:44432 ID:b5aMJUaA
 >>44431
>  バライタ紙>RC紙>印刷
> の順に最大黒濃度が落ちていくように思えます。

その通りですね。 純白から墨黒まで表現できるのは今のところバライタ紙が一番でしょうね。 でも計ると濃度差は1.8くらいだそうです。
つまり1.8の濃度差をフルに使うことだけでも難しい。私の印画紙プリントはどうやっても1.8まで使えてない(涙)。

> そろそろD100買おうかな

お仲間が増える! 泥沼にようこそ!!!
Re: デジのラティチュード Taro 2003/06/25(Wed) 23:31 No:44423 ID:ISRHleuY
 >>44416
Carmine さん、デ爺さん、コメントをありがとうございます。
ただ、Carmine さんの JPEG の8bitにプラスして暗部に4bitを割り当てに対し、
デ爺さんは、JPEG の8bit分を12bitの4096段階に分解と異なったご意見でした。
Carmine さんのおっしゃるようにRAWで撮った画像で実験してみようと思います。
ヒストグラムが広く分布したサンプルを手持ち画像から探してみます。
Re: デジのラティチュード carmine 2003/06/25(Wed) 23:53 No:44425 ID:r2.F32qM
 >>44423
Taroさま
> ただ、Carmine さんの JPEG の8bitにプラスして暗部に4bitを割り当てに対し、
> デ爺さんは、JPEG の8bit分を12bitの4096段階に分解と異なったご意見でした。

いえ、言っていることは同じなんです。で、ちょっと下書きしてみたんですが、
長いわりに説明が分かりづらかったのでちゃんとした説明はご勘弁を。
十進数でいうと、内部(RAW)では0.001単位で処理しているけど、ファイル(JPEG)
では0.01単位、という感じでしょうか。
Re: デジのラティチュード Taro 2003/06/27(Fri) 02:00 No:44434 ID:ISRHleuY
 >>44425
私の読解力不足でした。
つまりJPEG 8bit 256段階のある一つのレベルの濃度を、RAWでは追加の
4bitを使って16段階に分割でき、8bit では黒つぶれするようなレベルを
12bit では諧調を表現できるということですね。

まだ、24bit ディスプレイ(各色8bit)で違いが見えるかという疑問が
残りますが、RAW画像を使って色々実験してみます。
Re: デジのラティチュード carmine 2003/06/27(Fri) 02:20 No:44435 ID:r2.F32qM
 >>44434
> つまりJPEG 8bit 256段階のある一つのレベルの濃度を、RAWでは追加の
> 4bitを使って16段階に分割でき、8bit では黒つぶれするようなレベルを
> 12bit では諧調を表現できるということですね。

ここまではほぼ正しいと思います(JPEGがRGB各8bitかどうかは難しい
話になるので書きません)。

> まだ、24bit ディスプレイ(各色8bit)で違いが見えるかという疑問が
> 残りますが、RAW画像を使って色々実験してみます。

色深度各色8bitのディスプレイ(というかグラフィックカードの設定)
ということでしたら、各色12bit処理した結果の上位8bit分だけ表示
されているとすると、RAW(12bit)データを上位8bitへ値が反映される
ような処理(例えば増感)を行えばちゃんと変わります(人間が認識
できるかどうかは別ですが。最下位bitの変化なんか多分わからない)。
このあたりは二進数固定小数点表現を分かっていると簡単なのですが、
難しいですよね。
ちなみにPhotoshopに16bit-Tiffで渡してから処理した場合はイマイチ
みたいなので、出来るだけニコンキャプチャーで試して見ることをお勧
めします。ニコンビューワ(エディタ)でもよいかもしれません。