いつもこちらのＢＢＳで、みなさんの意見を参考させて頂いております。
凄く初歩的な質問なのですが、撮像素子の違いが今ひとつわかりません。

D2X : CMOS センサー
D2H : JFETイメージセンサー「LBCAST」
D1X/D100/D70 ： 原色CCD

画質や使い勝手など・・・

どうかデジカメ超初心者に、ご教授御願いします。

”こんばんは、carmineです。


まず結論から言えば、カタログの文字からだけに囚われないで、各製品の出してくる画像を見るしかない、と思います。

例えば、D100搭載のCCDはD1xやD70とは別物ですが、ペンタックスの*ist D, *ist DS、コニカミノルタのα-7Dには同じものが搭載されています。でも、CCDは同じでも同じ画像が出てきているとは聞きません。
例えばCCDが同じでも、その前の赤外線カットフィルター、ローパスフィルター、マイクロレンズ、カラーフィルター、CCDを駆動するアナログ回路、デジタル回路など、画質を左右する要素はいっぱいあります、同じ素子だからといっても必ずしも同じ画像にはならないでしょう。

撮像素子による使い勝手ですが、電子シャッターとかインターラインスキャン方式であるとか、そんなところで違ってくるかと思います。ただ、ある時点では「技術的に不可能」が技術が進歩して解決したりもするので(当然しないこともありますが…)、結局製品ごとに判断していくしか無いのではないでしょうか。

技術的に興味があるのでしたら専門書を読んだりするのがいいでしょうが、写真を撮るということだけであるのでしたら、特殊な状況ではない限り、撮像素子はあまり気にすることはないかと思います。
# 太陽ばっちしフレームに写すのが好き、という方はスミアとかは気になるでしょうけど。”

RAWでなおかつ同じレンズ（例えばシグマ）、同じ現像ソフト（例えば
フォトショップCS）の場合に限って言えば、CCD（CMOS)が支配的だと
思います。
赤外線カットフィルター、ローパスフィルターは特殊な状況を除けば
さほど支配的ではないと思います。

特殊な状況とは、例えば赤外カットフィルターによっては一部の赤が
出なかったりします（例えば天体写真で出てくるHα線など）。
また被写体に非常に細かいパターンがある場合、ローパスフィルター
の効き目によってモアレが出たり、儀色が出たりします。再現性も
違います。

ですが、それは画質全体の中では細かいことです。
やはり最も支配的なのはCCDだと思います。ただしRAWの場合ですが。
なおかつレンズと現像ソフトも同じ場合ですが。

jpegは画像エンジンの方がCCD（CMOS)の違いよりも支配的でしょうね。

ちなみにマイクロレンズ、カラーフィルターはメーカーごとに違うの
でしょうか？私が察するにこの両者はCCDの中に既に組み込まれた状態で
ソニーから供給されるのではないかと思います。

carmineさんのおっしゃる通り、画質や使い勝手を評価したいということでしたら、
撮像素子とその周りのものも含めた評価を行う必要があるではないかと考えています。
またRAWデータでの撮影前提なら、カメラだけではなく後処理ソフトウエアの性能も
重要です。

もちろん撮像素子は出来上がる画像の性質を決める最も重要な部分ではありますけど、
これもCMOSかCCDかといった種別ではなく、個々の撮像素子についての評価が必要です。
まだまだ日進月歩の分野の物ですので、よほど同一条件で設計・製造されたものなら
別ですが、設計・製造されたメーカや時期、製造設備が異なれば性質はかなり異なった
ものになるのは周知の通りです。同じ時期、同じサイズ、同じ画素数のCCDであっても
メーカの異なる別の撮像素子を使っているデジタルカメラの絵は異なってくるでしょう。

皆さん！ご意見有難う御座いました。
参考になりました。これからデジカメ一眼ライフを楽しみます。